其の119:欧州の映画館事情:取材報告

 昨夜、パリ&ロンドンから無事に帰国。大変楽しい旅でした!金さえ続けば、もうしばらくあっちにいたかった(笑)。そこで前回、予告したようにあちらの映画事情をちょろっと視察して参りました。
 本当は当然、フランスでは「フランス映画」を観たかったのですが、タイミング的な問題でまだ日本で公開していないメリル・ストリープ出演の女性向けコメディ映画を観ました(邦題「プラダを着た悪魔」11月日本公開)。
あいにく「ブラック・ダリア」はまだ公開前(「フランス版予告編」は観たのですが)。街には大量に「007 カジノ・ロワイアル」とモニカ・ベルッチ出演の「ナポレオン」のポスターが貼ってあったにもかかわらずー全て先の公開でした(・・・残念)!!


 パリの「オペラ座」近く(あの「オペラ座の怪人」のいる「オペラ座」よ)には幾つか映画館がありまして、上映作品の割合としては自国の映画よりハリウッド映画の方が若干多い。勿論、日本同様原題まんまで公開している作品もあれば(例:「ワールド・トレード・センター」はまんま)、フランス題で公開している作品もあります。例えば先の「ブラック・ダリア」はフランスでは「ダリア・ノワール」と言う次第。


 で、パリの映画館は<上映開始時間>が遅いのが特徴!大半の映画館は午後からの上映です。その分、終映は夜9時台!多分、家が遠い人は・・・観た後ダッシュで駅に向かうんだろうなぁ(笑)。


 筆者は4館ほど一緒になっているシネコンを選んだのですが(=上映時間の都合で)入場料は日本円に換算して1500円弱。やっぱり安いね!
 いざ内に入るとー外観もそうですが、内も非常にシンプル!やはりパンフレットはなく、売店にはスナック菓子の類が大量にありました。チラシも・・・あるにはあったけど、日本ほどには置かれていません。せいぜい1、2種類。おまけにサイズがめちゃ小さい(苦笑)。よ〜く見ないと映画のチラシとは思わないのでは。この辺は日本の宣伝の方が上ですな。

 
 「シネコン」といってもロビーが狭かったので、各劇場自体も小じんまりとしているかと思いきや、中に入ると超広くでびっくりした!!軽く300人は入れそうな感じ。もしかすると緊急事態に備えての地下要塞なのかもしれない(笑)。椅子も座り心地良く、ゆったりと映画を観ることが出来ました(にしても日本同様、予告編の上映時間は長かった!ちと多すぎ)。

 
 いざ、上映が始まって驚いたのはーちゃんと「フランス語字幕」がついていたこと!てっきりこちらも吹き替えだと思った(苦笑)。フランス人も日本人同様、字幕で洋画を楽しんでいるんですねぇ!


 そして一方、イギリスはロンドン。ホントに時間があれば日本の銀座に相当する(・・・と思う)「ピカデリー・サーカス」でも映画を観たかったのですがーこちらはスケジュール的に無理でした。
ただ、初めて海外で「名画座」を発見!!なんとヒッチコックのイギリス時代の作品「39夜(原題:「39STEPS」)」がリバイバルされてました!ちらっとロビーを覘いたら・・・いかにもイギリスっていう感じの重厚な館内(笑)。ここにも入りたかったなぁ!!


 既にイギリスのホテルではTVのビデオで「ダ・ヴィンチ・コード」も「スーパーマン・リターンズ」もやってました。DVDショップでは特典満載のソフトも多数販売(でも日本では観られない)!!
 洋画ファンにはたまらない環境・・・それが欧州でした。ちなみに私は飛行機で「嫌われ松子の一生」と「ポセイドン」を観賞。まぁ、これはこれで良し・・・と。


 てなことで次回は再び「作品紹介」に戻ります。さて、何を書こうかな(笑)。