其の7:「ルパン三世 カリオストロの城」賛歌

 ・・・そろそろ石井輝男の「恐怖奇形人間」とか「徳川いれずみ師」辺りを考えたのですがバランスを考えてアニメーションも加えておこうと思い(元アニ・オタだし)、「ルパン三世 カリオストロの城」をチョイス。

 宮崎アニメは大勢のファンがいらっしゃるので賛否両論あろうかと思いますが、筆者的にはこの作品を「邦画NO.1作品」と信じて疑いません!!(かの「七人の侍」は・・・もう、このスケールの作品は日本では作れまい、という想いもあって「2位」ですな)小学5年生で映画館で観て以来、リバイバル上映は勿論、テレビ放送・ビデオ・DVDでもう50回は観ている・・・こんなに繰り返し全編通して見直している作品は他にありません。

 これも大名作なので、あえてストーリーや設定についての紹介は省きますが、もし映画を純粋に<娯楽>と考えるならば、この作品には ースリル、サスペンス、美女、冒険、ギャグ、アクション、メカ、夢そして感動・・・(強いてあげれば「お色気」はありませんが)映画に必要な要素が全て絶妙にブレンドされ、無理なく快調なテンポで進行していく!!この水準に達する映画が、他にどれだけあるでしょうか?それを映画初監督で成し遂げてしまった宮崎駿には脱帽です・・・。「ナウシカ」や「トトロ」も好きですが・・・やはり、「カリ城」なくして彼は語れないと思うのです。もっと言えば彼の最高傑作です!
 「エヴァンゲリオン」以来、まともにアニメを観ていませんが「ヤマト」や「ガンダム」、映画版の「イデオン」、押井守の「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」ほかかつて傑作アニメを浴びるように観てきましたが、この「カリ城」含めて<創作に携わる者のひとり>として、全てが血となり肉となっている気がします。「アニメより実写の方が好き」というそこのアナタ!食わず嫌いはいけませんよ(笑)