其の597:超人再始動「マン・オブ・スティール」

 ・・・余りに忙し過ぎて(夕方にいわれて、その日の夜には出発する地方出張とかもあった)かつてないぐらい間が空いてしまいました!・・・安心してください、生きてます(笑)!
 ・・・桜もいつの間にか開花して・・・ゆっくり見る暇もあらへんがな。


 ご存じの通り、いまハリウッドは<アメコミ映画全盛期>といっても過言ではないと思いますが(年間、何本作っとんねん?)「マン・オブ・スティール」(’13・米)は、かの「スーパーマン」をまた一から始めた映画!!「スパイダーマン」といい、このパターン多いなぁ(苦笑)。故クリストファー・リーヴ主演の昔のシリーズをリアルタイムで観た世代(→筆者)の感想は・・・!?


 惑星・クリプトン。そこに住む人々は高度な文明を築いていたものの、長年に渡る資源採掘の結果、内部崩壊の危機を迎えていた。科学者のジョー=エル(→ラッセル・クロウ)がクリプトンに助かる道はないと悟った時、軍事担当のゾッド将軍(→マイケル・シャノン)らがクーデターを起こす。ゾッドに協力を求められたものの拒否したジョーは逃亡。途中<コデックス>と呼ばれる物体を盗み出すと産まれたばかりの息子カル=エルと<コデックス>を一体化させ、遥か遠くにある地球へと送り出した。クーデターが失敗に終わったゾッドらは宇宙の墓場「ファントム・ゾーン」へ追放される。それから程なくクリプトンは惑星崩壊を起こし、クリプトン星人は絶滅した・・・。
 地球に着いたカル=エルは米・カンザス州に住むジョナサン・ケント(→ケビン・コスナー)とマーサ(→ダイアン・レイン)夫妻に発見され、養子クラーク・ケントとして育てられる。だが幼い頃より自身に特殊な能力が備わっていて、両親とは血が繋がっていない事を理解していた彼は人の為に力を使っても周囲からは好奇と恐怖の目で見られ、いじめられる孤独な毎日。そうして成長したクラーク(→ヘンリー・カヴィル)は<自分は何処の誰で、何の目的で地球へやってきたのか>その手掛かりを探すべく、世界中を放浪する日々を送っていた。そんなある日、カナダで太古の昔に漂着した異星人の宇宙船とおぼしきものが発見され、報道を知ったクラークは一路現地へと向かう。時を同じく「デイリー・プラネット」の記者ロイス・レイン(→エイミー・アダムス)が取材にやって来たのだが・・・!?


 いや〜、「スーパーマン」といえばアメコミヒーローの中のヒーロー中のヒーロー、且つその代表格だと思うんだけど(←筆者の好みとしては「バットマン」だが)昔の“ネアカ”なヒーローの面影なし!ホント、21世紀テイスト・・・現代風ですな。昔の1作目でスーパーマンのお父さん演ったマーロン・ブランドが宇宙人役なのにロレックスの時計していた“ラフさ”が懐かしい(笑)。

 それもその筈、製作・原案に「バットマン」を“リアル再始動”させた実績を誇るクリストファー・ノーランが絡んでるから(原案&脚本はデヴィッド・S・ゴイヤー)。そもそも2008年にワーナー・ブラザースがコミックライターや脚本家、映画監督らから意見を求め、「スーパーマン」をリブートする方針を進めた中、ゴイヤーがノーランにアイデアを持ちかけた経緯がある。「スーパーマン」も「バットマン」同様、現代的&悩めるキャラに変貌したわけ。衣装素材の風合いといい、いかにもノーラン(笑)。

 ストーリー的には序盤までしか書いてないけど・・・これ以上はネタバレになるんで、あえてここまで(笑)!あえてヒントを書くならば・・・旧シリーズの「1」と「2」の合体って感じかしら?スーパーマンと敵(←あえて伏せます)とのバトルはド迫力でずぜ!いまの時代、金と時間をかければCGで描けないものは本当にもう無いな〜。

 監督を務めたのはザック・スナイダー。この方、“ダッシュするゾンビ”で筆者を劇場で爆笑させた「ドーン・オブ・ザ・デッド」のほか、このブログでも以前取り上げたアメコミの映画化「300 <スリーハンドレッド>」やヒーロー大集合映画「ウォッチメン」も演出。アメコミ実写化のコツが分かってる人ゆえ、バシバシ決まったアングルとテンポで快調な演出!やっぱ漫画原作は構図が決まってないとね〜!!やっぱり、ザックは“分かってる”^^

 個人的にはジョン・ウィリアムズ御大のあの“テーマ曲”がなかったのと、スーパーマンお約束の宿敵レックス・ルーサーが登場しなかったのは残念だったけど、素直に面白かったですよ!で、今作が<某作品>に続く・・・ということで、それもまた監督がザック・スナイダーだから、ますます愉しみですわ♪再始動作を監督したものの、評判悪くてなかったことにされたブライアン・シンガーの感想も聞いてみたいが。


 <どうでもいい追記>先日、・・・ちょっとした理由で映画「家族はつらいよ」を劇場で鑑賞。「このブログの筆者が山田洋次を映画館で観た!?遂に狂ったのか!?」と思われる人もいるかもしれませんが・・・安心してください、正気です(笑)!
 <山田監督による喜劇>ということで、御年輩の方々に交じっての鑑賞だったんだけど(これは想定してた^^)、昭和的ベタベタなギャグが続出する中、御年輩の方々が笑う笑う!このギャグで、ここまでウケるかって思うぐらい笑ってた。あれだけ笑い取ったら大したものだわ。・・・巨匠・山田洋次大先生は本当に凄い方なんだと改めて認識した一日でした。