其の41:意外な掘り出し物!「ミッドナイト・ラン」

 サスペンスやアクション映画には<メジャー作>でなくても意外に拾い物や掘り出し物が多いことはー<映画オタク>なら周知の事実だと思う(今後はそういった作品も紹介していきますので宜しくです!)。
この「ミッドナイト・ラン」は公開当時は一部で高く評価されたものの、いまでは余り誰も語らない(単に忘れているだけ???)不幸な作品である。それだけにあえて、かつての名声を掘り起こすのがー今回の筆者の意図でもある。


 時は現代。孤独なバウンティ・ハンター(西部開拓時代なら「賞金稼ぎ」。演じるのは名優ロバート・デ・ノーロ!)の男は、ギャングの金を慈善団体に寄付した善良な会計士の男(チャールズ・グローディン。いまは・・・何してるんだろ?)の拘束及び護送を依頼される。首尾よく彼を捕まえ、ことはあっさり終わるかと思われたのだが・・・。

 
 ・・・ね?ロード・ムービー仕立てで面白そうでしょ(実際、面白いのだが)?最近は余り仕事を選んでいない気もするデ・ニーロ(失礼!)とグローディンの騙しあい&掛け合いが最高だ!監督は「ビバリーヒルズ・コップ」で知られるマーティン・ブレスト。笑いとアクションを絶妙にブレンドして、本当に腕達者な監督である(新作に期待!)。
 あと、何よりこの映画の<コピー>がいい!「追われるのはー心優しき犯罪者。追うのはー愛を忘れた孤独な男。」内容を知ると・・・マジで感動する文言だと思う。この映画を観ると、近年のブレスト(アル・パチーノの「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」から名前を聞かないが)もデ・ニーロも・・・ちょっと物足りないなぁ。ファンであるがゆえに批評が厳しくなるがーこの作品のノリをもう1回取り戻して欲しいなぁ・・・と、思うのは勝手な希望だろうか?
 とにかく楽しめる作品なので是非ご覧ください!!