其の23:パニック超大作!「タワーリング・インフェルノ」

 ・・・なんでも今年、「トロイ」の監督による「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク「ポセイドン」が公開されるという事ですが・・・あんな名作をまたやるなんてハリウッドの企画不足はかなり深刻だ(苦笑)。パニック映画数ある中でもダントツの出来が「タワーリング・インフェルノ」だと筆者は断言する!他の作品と違ってアラが少ないし(笑・でもホント)。

 
 超高層ビル落成の日、手抜き工事によって火災が発生!パーティーに参加していた大勢の人々がとり残されてしまう。ビルの設計担当者(ポール・ニューマン)と消防隊隊長(スティーブ・マックイーン)は命懸けでこの難局に当たる・・・!!

 
 日本でも耐震偽装欠陥住宅は社会問題になっているので、いま観た方がより<リアル>に感じられるだろう。いまならCGで出来る映像も、当時はビル数階分を実物大セットで再現(その巨額な制作費を捻出するため大手スタジオ2社が初めて手を組んだ)。本物だけが持ちえる生の<ド迫力>が観る者を震え上がらせる。ラストの意外な消火方法も秀逸で「ポセイドン・アドベンチャー」同様、見応え十分の傑作だ。

 ・・・これを観ちゃうと地球の6割は<海>なのに、うまいこと大都市に決めうちで隕石がふってくる「アルマゲドン」や、火山帯でもないのに何故かロスで噴火する「ボルケーノ」、マグマの回転を核爆発で食い止める「ザ・コア」とかは科学的根拠ゼロ且つ強引!何でもいいからパニック起こせばいいというものじゃないですよねぇ〜(溜息)。