其の22:ミュージカルは「サウンド・オブ・ミュージック」!

 正直に告白すると筆者はあまりミュージカル映画が好きではない。ミュージカル嫌いで知られるタモリの意見と一緒で、いきなり街の中で歌い踊ったとしたら、その人は即病院に送られるだろう(笑)。要は<リアル>じゃないからだ。 ただ、このジャンルに根強いファンがいる事も事実で、数は減ったものの現在でも「ムーラン・ルージュ!」や「シカゴ」、「オペラ座の怪人」等が作られヒットしている。
 そんな中、唯一筆者が面白く観賞したのが「サウンド・オブ・ミュージック」。何故、「ウエスト・サイド物語」より評価が低いのかが不思議だ。

 物語は余りにも有名なので詳細は書かないが(でも、これ実話をベースにしている)、スイスの美しい風景に響き渡るジュリー・アンドリュースの歌声!劇中、子供たちと歌う「ドレミの歌」や、ラストの「エーデルワイス」など誰もが知る名曲が満載!!

 監督のロバート・ワイズ(「ウエスト・サイド物語」もこの人)はどんなジャンルを手がけても必ず社会問題を取り上げる。「ウエスト〜」は人種問題、今作では「ナチ」。後に演出した「砲艦サンパブロ」(注意:ミュージカルではない)は海外に進出するアメリカのお節介ぶりを告発している(そして、今も全く変わっていない)。ミュージカルだけで語ってはいけない御仁だ。

 本来、フレッド・アステアジーン・ケリーを語らずにミュージカルを紹介するのは片手落ちである事は十分認識しているが・・・筆者は苦手。
 まだストーリー性の高い「オール・ザット・ジャズ」やアカデミー賞とった「シカゴ」、超メジャーな舞台を映画ならではの表現(最新CG)で仕上げた「オペラ座の怪人」までだなぁ・・・飽きずに観られるのは。今後、修行します。ファンの方、すみませんです。