其の651:新年一発目はジョン・ウー^^

 明けましておめでとうございます(遅)。新年早々、パソコンが壊れまして(涙)・・・今回は記念すべき新台での初更新です。まだまだ新しい機械に慣れません・・・!


 という事で2018年、最初に観た映画は「マンハント」でした(公開前なので、久々に試写会で)^^。
アクション映画の巨匠ジョン・ウー高倉健主演で映画化された西村寿行の小説「君よ憤怒の河を渉れ」(’76)をリメイク。「戦場のレクイエム」のチャン・ハンユーと福山雅治をダブル主演に迎えたサスペンスアクションです。筆者もジョン・ウーの映画は「レッドクリフ」2部作以来(喜)!ネタバレしないようにサクッと書きます、サクッと!


 日本・大阪。大手製薬会社の顧問をつとめる中国人弁護士ドゥ・チウ(=チャン・ハンユー)。会社のパーティーに参加した翌朝、自宅で目を覚ますとベッドには社長の女性秘書が死体となって横たわっていた。自ら警察に通報したものの、状況証拠は彼が犯人だと示しているものばかり。罠にはめられたと気付いた彼は逮捕直前、逃亡を図る。捜査を担当する刑事のひとり・矢村(=福山雅治)は、ドゥ・チウを度々逃したものの、事件そのものに違和感を抱くようになる。警察、そして謎の殺し屋たちがドゥ・チウを執拗に追う。果たして事件の真相とはー!?

 
 健さん出演のオリジナル版がかつて中国で大ヒットしたというのが、大前提である訳だけど、そのお話自体(原作も今や大昔)がベタだけど、ジョン・ウーの手にかかると、もうベタもベタ(笑)。<男の友情>という、いつものテーマに加えて「2丁拳銃」、「スローモーション」、「白い鳩」・・・とジョン・ウー印の演出がてんこ盛り^^!これが乗れる人と乗れない人で今作の評価が大きく分かれる事でしょう。筆者は久々にジョン・ウーの現代アクションを楽しんだクチ。オリジナルでいうと、健さんがチャン・ハンユーで、福山雅治原田芳雄な訳ですな^^。筆者も子供の頃、テレビ放送で観た記憶があるのだが・・・全然覚えてない(苦笑)。

 オール日本ロケという事で、ジョン・ウーと個人的なおつきあいもある國村隼のほか、桜庭ななみ竹中直人、ちょい役で斎藤工らも登場&「第7鉱区」のハ・ジウォン日中韓の人気俳優が出演しております(おかげで日本語、中国語、英語という3か国語状態にはなっているが)。メインのスタッフ(撮影、音楽、美術)にも大勢、日本人が入っているのは嬉しいね!冒頭、いかにもの日本家屋の通り(京都かしら?)とド演歌から始めるので「この映画、大丈夫か!?」と思ったけど(笑)、すぐさま始まったバイオレンスシーンで安心した次第^^。

 チャン・ハンユーと福山雅治ジョン・ウーとは既にタッグ組み済)の演技も良かったよ、クサくて(笑)。2人が手錠しながら、それぞれ銃を撃つ事で<2丁拳銃>しているシーンは興奮した。福山が健さんのヤクザ映画ばりに日本刀で殺し屋を斬るシーンもあったし。これで2人がそれぞれ銃を向けあうシーンがあれば、より完璧だった(笑)。にしても惜しいのは・・・桜庭ななみがミスキャスト。可愛すぎて、とても殺人扱う捜査一課の女刑事には見えない!


 なんだかんだ言っても筆者はジョン・ウーのファンだし、ベタな展開と時々絵がつながっていない編集にも目をつむろう。何とか今作がヒットする事で、未だ日本未公開のジョン・ウーの前作(タイタニックみたいなお話)がせめてソフト化される事を祈るばかり。本国で大コケしたのが原因だろうけど・・・それでもファンは日本語字幕ありで観たいので、是非メーカー様、ご英断の程、宜しくお願い致します!!