其の611:「シン・ゴジラ」を観る!!

 8月・・・夏真っ盛り・・・です。But個人的にはまだ夏っぽいこと、ほとんどやれてない!西瓜食べた・・・事くらいかしら(トホホ)!?「リオ五輪」参加の選手の方々、現地も暑いと思うけど頑張れ〜!!

 さて、かの庵野秀明脚本・総監督による「シン・ゴジラ」→→→観てきました!「ゴジラ FINAL WARS」以来、約12年ぶりの日本製ゴジラ。筆者の周りは賛否両論なので(ホント)、これは早めに観なければと思い、酷暑の中劇場へ足を運んだ次第。適度な混み具合だったし、涼しくて良かったけどね。勿論、ネタバレは書きません^^

 
 時は21世紀、現代のニッポンー。東京湾・羽田沖で突如、大量の水蒸気が噴出。時を同じくして東京湾アクアラインで崩落事故が発生、緊急会議が首相官邸で開かれる。事前に事故現場の動画を確認していた内閣官房副長官矢口蘭堂(=長谷川博己)は事故の原因が巨大生物である可能性を指摘するものの、内閣総理大臣補佐官・赤坂(=竹ノ内豊)ら皆に一笑に付される。ところがその直後、巨大生物の尻尾とおぼしきものが海上に現れたかと思うと、そのまま多摩川河口から大田区内の呑川を遡上。更に蒲田に上陸し、街を破壊しながら進んでいく。政府は捕獲か殺処分かという方向性、自衛隊出動の可否等で混乱するも「緊急対策本部」を設置し、自衛隊に初の防衛出動命令を発動。そんな中、アメリ国務省から女性エージェント、カヨコ・アン・パタースン(=石原さとみ)が派遣されてきて・・・!?


 一言で書けば<仮想シュミレーション映画>!「エヴァ」の「ヤシマ作戦」のゴジラ版、あるいはゴジラ版「プロジェクトX」。個人的には「いかにも庵野さんだな〜」と思ったけど(笑)、従来の怪獣映画のパターンを期待すると肩すかしにあうでしょう。筆者はアラフィフの<怪獣とロボットをこよなく愛する昭和生まれのベタな日本男児>なので「この作り方もあり」だとは思ったけど・・・これ小学生が観たら登場人物が皆早口&専門用語多すぎで余り面白くはないだろうな〜とは思った。

 東宝は「ゴジラ終了」と何度も言っておきながら、ハリウッド版が当たると「まだゴジラいけるんじゃね!?」てな感じですぐ色気出す会社なんだけど(大笑)、金子修介監督ほか<ゴジラと特撮映画を愛し、かつ造詣が深い人>にはもうほとんど頼み終わっちゃってるから、そうなるともう庵野さんしかいなかった・・・というのが実情だろう。

 庵野さんは頭がいい人なんで、おそらくこれまでとは違う作劇パターン(さらには自分が観たいもの)を模索した結果が今作だったと思う。同じく仮想シュミレーションやってた押井守の「劇場版パトレイバー2」や金子監督の「ガメラ」第1作あたりも念頭にあったと思う(日本経済についても言及してるのが一緒)。もろもろ熟慮した結果が<国防に従事するお役人さんたちの活躍>・・・ということになったと筆者は邪推する。勿論、日本式行政の皮肉もありで^^。破壊された街の描写は、東日本大地震ゴジラ放射能の話含む)や先の熊本地震を思い起こさずにはいられなかった。

 あんまり書けないけど・・・作劇のほか、“今までなかった新しいゴジラ”が観られますよ!特に●●が▲▲したり、■■からも★★できたり・・・(伏字ばかりですみません)。ちょっとゴジラの攻撃方法が「イデオン」入ってる・・・と書いたらヤバいか!?身体のあちこちに赤い部分が見える点は、個人的には「ゴジラVSデストロイア」の“メルトダウン状態”をちと彷彿させたが。

 想像してた作劇とは異なったけど、初のオールCGで描かれたゴジラはチャチくなくて良かったですよ(もう少しゴジラのシーンがあればなお良かった)。ロゴや音楽ほか、ちょいちょい昭和版ゴジラのテイストも加えつつ、構図やカット割りはいかにも庵野作品で。庵野さんがこれまで作った実写作品はあんまり面白くはなかったけど、今回はハマってたと思う。大絶賛はしないけど、怪獣映画ポイントポイントで見続けてきた筆者的には悪くはなかった映画でした。蛇足ながら→→→エンドクレジット前の<ラストカット>は見逃し厳禁ということで(マジ)


 とにかく今作が庵野さんの実写作品として初の大ヒット&良いリハビリとなって、ようやく最後の「劇場版エヴァ」作る気になったとコメントしてたので、それだけでも良かった良かった!ラスト観るまで筆者もまだ死ねない^^