<其の794>“シン”4部作完結?「シン・仮面ライダー」短評

 WBC侍JAPAN世界一奪還おめでとう御座います!!準決勝、決勝と観ていてハラハラドキドキ!球史に残る凄い試合の連続でした。大谷翔平選手は真のスーパースターだと再認識した。感動を有難う!!お疲れ様でした!!

 先のアカデミー賞(勿論、アメリカの方のね)、「エブ・エブ」が作品賞まで獲るとは思わなかった。スタッフ、キャストの皆様、本当におめでとう御座います!!

 

 話を変えましてー先日、庵野秀明監督最新作「シン・仮面ライダー」を観て来ました(今年は我ながら、いいペースで映画館に行けてる^^)。一番最初に放送された仮面ライダー(「昭和ライダー」)の庵野版リブート。筆者もリアル世代のひとりなので、観るしかないでしょ^^。絶賛公開中なので、ネタバレしないように短く書きます(最近のこのブログ、新作レビューが多くて申し訳ない!筆者も自覚してますから)。

 

 簡単に言えば「シン・ウルトラマン」同様(←脚本が庵野さん)、庵野さん的解釈による設定多数。主人公の設定は勿論、「ショッカー」も昭和の発想としてセオリーの<地球制服を企む悪の秘密結社>ではなくなったし(笑)、「クモ男」や「ハチ女」の“怪人の呼び方”も「クモオーグ」、「ハチオーグ」に変更されてる(オーグの意味は映画館で確認してね♪)。石ノ森章太郎の別作品のキャラも投入されてて(庵野さんの趣味か?)軽くビックリした^^。

 映画はこれまでの庵野作品特有の構図(筆者は勝手に「庵野アングル」と命名)がちょいちょい散見される中、どストレートなストーリー展開。肝心要のアクション(←結構な割合で俳優がスーツ着て演じている)に関しては、その昔、庵野さんが監督した実写版「キューティーハニー」をアップグレードした感じだ(これは「シン・ウルトラマン」にも言える事だが)。

 今回、出演者の解禁情報が異様に少ないけど・・・その理由も映画を観て分かりましたわ。観客のサプライズとなる豪華俳優、多数出演!「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」観てる人はビックリするよ(筆者も驚いた)。エンドクレジットに名前が出ていて、パンフ読んでも何処に出ていたか分からん人もいた(苦笑)。

 

 全体的に悪くはないんだけど・・・設定の小難しさが先行して「ショッカー」の怪人達がミニマムな活動しかしない&通行人含め一般人がほとんど出ないので(一瞬、日本全体がゴーストタウンになってるという設定かと思った)悪の組織感が薄め。アクションもライダーのスーツデザインはカッコいいし、早いカット割りでいいんだけど、CG使ってるシーンがいかにも、な感じなので・・・冷静に観れちゃって、リアル世代としては燃えないんだよな~(オリジナル観ていない若い世代がどう思うか分からんけど)。個人的には映画全体の完成度として「シン・ゴジラ」の方に軍配を上げる。今作も悪くはないんだけどさ・・・。

 

 ・・・ふと思うに、庵野さんは公開舞台挨拶とかに出てこなかったけど何故!?次になに作るか発表されてないけど、次回作の準備で忙しいのかしら?これで「シン」がつく一連のリブート作品は打ち止めなのか!?次が気になるわ・・・。結構、来年あたりに「シン・秘密戦隊ゴレンジャー」とかやったりして(笑)。

 

 <追記>コレクターとして筆者は結構な割合でパンフレット買うんだけど、今作のパンフ、装丁は立派だが1200円は高いなぁ!しかも終盤の20ページが関連商品の紹介って・・・(怒)。その分をもう少し削って、他の情報を載せて欲しかった!!